CATEGORY 雑記

「正しさ」が全てを覆いつくしてしまう前に

余白のない正しさが蔓延している。人の気持ちを置き去りにした医療。そしてコロナ後の世界。 正しさとは規範であり、しばしば強者が世界を恣意的に支配するための道具となる。 人そのものよりも「正しさ」という概念の方が正しい。そう…

それは不確定性の代名詞である

それは不確定性の代名詞である。 それは簒奪する。連帯の縄を燃やし、慈悲の手に踵を返し、 すべからく人が真理だと信じていたシステムを脱構築する。 愛を嗤い、地盤を瓦解させ、命を無機質に変質させる。 それは自身の量子的な散逸…

命のかぎりに

「生き物の死にざま」、多種多様の生物の生まれて死ぬまでを書いたエッセイ。 子供向けかと思ったが、読了してみたら、子供に読ませるにはもったいないくらいの本だった。(毎回こんなことを書いているのは、いよいよ脳が退化してきてい…

生きることとは~エンデ「はてしない物語」より~

「モモ」があまりに面白かったので、作者ミヒャエル・エンデの代表作「はてしない物語」を続けて読んだ。題名に妙な既視感があり、よくよく考えると・・・むかーし映画でやっていた「ネバー・エンディング・ストーリー」ではないか。変な…

「モモ」に感動する~ほんとうに奪われたものは何か~

 昔から、二回同じ本を読むのが苦手だ。 速読・乱読・積ん読(読む時間すら惜しい)、そうやって情報だけを抜き出す読書をしている内に、車輪を回り続けるハムスターのように、効率だけを追い求める読書をして、いつしか「モモ」の街の…

冷静に、恐れること

明けても暮れてもコロナ、コロナ。世界中が不安の渦にある。外来でお会いする患者さん、「人と極力触れないように来ました」「2か月ぶりに家を出ました」。 居宅や、施設の患者さん、それを見守る介護者、家族。皆が言っている、「コロ…